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浴衣の洗い方にコツはある?自宅で浴衣を洗濯する方法を教えます!

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  • #浴衣

お気に入りの浴衣を夏祭りで着た後、どのように管理するのが良いのだろうかと思われたことはありませんか。気に入っている浴衣だからこそ、キレイに管理して、来年、再来年と長く着たいものですよね。

しかし、着るたびにクリーニングに出すのは出費もかさむので避けたいところです。そんなお悩みをお持ちの方におすすめしたいのが自宅で洗濯する方法です。
ちょっとしたコツを知るだけで、浴衣をキレイに保つことができますよ。

浴衣の洗濯前に確認すべきポイント!

ほとんどの浴衣は自宅の洗濯機、もしくは手洗いで洗うことができます。しかし、中にはクリーニングに出すべきものもあるので、まずは自宅で洗える浴衣か、クリーニングに出すべき浴衣かを判断する必要があります。

洗濯表示を確認

浴衣にも素材は色々あるので、まずは洗濯表示を確認し、そもそも洗濯機で洗えるのか、どんな素材が使われているのかを確認する必要があります。
ところが、浴衣は物によって洗濯表示がないというものがあるのです。その場合は、クリーニングに出し、プロの方にお任せするのが一番安心でしょう。

洗濯表示を確認

さて、浴衣素材にもいくつか種類があるという話をしましたが、大きく分けて4つの素材に分類することができます。王道の木綿素材のもの、それ以外にもポリエステルなどの化繊素材のもの、麻素材のもの、そして絹素材のものがあります。

木綿、化繊、麻素材のものは基本的にお家の洗濯機で洗うことが可能です。しかし、絹素材のものは自宅で洗濯することはできません。というのも、絹は水に浸けることで素材が縮んでしまうという性質があるからなのです。絹が少しでも入っている素材は、クリーニングに出すことをおすすめします。

他にも特殊な素材や装飾が入っている浴衣や、繊細なレースがふんだんに使われているような浴衣は、破損などの洗濯失敗を避けるという意味でも、プロの方にお任せする方が安心です。

汚れのチェック・前処理

花火大会や夏祭りに浴衣を着て出かけると、人混みや食べ物などのせいで、意外と浴衣は汚れてしまうのです。帰ってきて浴衣を解いたら、まずは汚れのチェックをしてみましょう。

泥跳ねやホコリ汚れ

浴衣の裾に泥跳ねが認められた場合は、まず泥を完全に乾かしてから、柔らかいブラシを軽く当て、優しくこすって落とすようにします。
濡れた状態でブラシ掛けをすると、汚れが広範囲に広がり、より汚れが取りにくくなってしまいます。必ず完全に乾いた状態になってから処置するようにしましょう。

皮脂などの油汚れ

特に皮脂や汗汚れが付着しやすいのは、衿と袖口です。皮脂と共にファンデーション、UVクリームなども付きやすいので、早めに汚れ落としをしておくことをおすすめします。

油を含む汚れには油で対抗するのが望ましく、ベンジンを用いるケースが多いです。
ただしベンジンは引火性の強い液体なので、火の近くでは絶対に使わないようにして下さい。

食べ物飲み物などの汚れ

食べこぼし汚れと一言で言ってもその内容は様々で、食べこぼし汚れに初心者が挑むのはなかなかハードルが高いと言えます。
仮に自分で目立った汚れが落とせても、匂いまで落とすことまではできなかったとなっては不快感を拭うことはできませんよね。

油を含む食べ物、ワインなどの色素の濃い食べ物や飲み物が着物に付着してしまった場合は、早めにクリーニングに出し、プロの手でキレイにしてもらうことをおすすめします。
また、ガムなどの不溶性のものを着物から正しい方法で除去するというのも難しいので、クリーニングに出して、きれいにしてもらいましょう。

色落ちしないか確認する

木綿素材の浴衣は、絹素材の着物に比べて、染料の色止まりがイマイチなため、多少の色落ちはしてしまうようです。洗濯前には必ず色落ち度合を確認し、自分で洗うことができる程度の色落ちかどうかを判断する必要があります。
色落ち度合が激しい場合は、クリーニングにお任せしましょう。

さて、色落ちしやすい浴衣というのは、特に藍染などの濃い色目のものになります。プリント加工のものは色落ちしにくいようにできているので、安心してお家洗濯ができます。

色の濃い浴衣がどれほど色落ちしやすいか確認する方法は以下の通りです。

  • [準備するもの]
  • 浴衣
  • タオル2枚
  • 洗濯用の中性洗剤
  • 綿棒

[確認方法]

浴衣の濃い色目のところで、目立たない部分を探す。

色落ち確認をする部分が決まったら、その下にタオルを1枚敷く

綿棒の先端に少量の洗剤を付け、色落ち確認する部分に軽くこすりつける

浴衣をめくり、下に敷いたタオルに色落ちがあるか確認する

もう1枚のタオルを水で湿らせ、洗剤を付けた部位を優しく上からトントンと叩き、洗剤を取り除く

再度をめくって下のタオルへの色移りを確認する。

色落ち確認(の工程)した際に、タオルに色移りがはっきり確認できる場合は、色落ちがかなりあると判断できるのでクリーニングに出しましょう。
逆にうっすらとしか色が出なかった場合は、自宅での洗濯が可能です。

準備しておくべき道具

実際に自宅で浴衣を洗う際に用意しておくべきものは以下の通りです。

  • 洗濯用中性洗剤
  • 洗濯ネット(大きすぎず、小さすぎないものが良い)
  • バスタオル
  • 洗濯桶(手洗い用)

洗濯ネットは必須アイテムなので、必ず用意するようにしてください。

浴衣の洗い方|自宅でできる基本のステップ

浴衣が自宅で洗える素材か、色落ちもしないか、大きな汚れやシミはないかを確認し、道具を準備したら、いよいよ浴衣を洗濯していきます。
ここで、浴衣の洗濯方法についてお教えしていきます。

畳んでから洗う

浴衣は着物の一種なので、シワになることを特に嫌います。そのため、浴衣は必ず洗濯ネットに入れて洗います。この時、洗濯ネットにぐちゃっと入れてしまってもシワになってしまうので、きちんと「袖だたみ」という畳み方をして、洗濯ネットに入れる必要があるのです。

[袖だたみのやり方]

袖だたみのやり方

浴衣を広げ床に置き、背中が内側になるように、縦に半分に折って左右の袖を重ね合わせる。

重ねた袖を着物本体に重ねるように折り返す。

浴衣の裾を折り、洗濯ネットに入るぐらいの丈に調整する。この時、裾は外側に出るようじゃばら折にしておくと良い。※袖口と裾は外側に出すと汚れが落ちやすくなる。

浴衣を畳んで洗濯用ネットに入れる。※この時、大きめのバスタオルに挟んでネットに入れることで生地への摩擦を軽減できる。

洗濯機で洗う場合

洗濯機のコースはドライやソフトに設定し、洗剤の量は分量通り、適量を投入して洗います。
洗濯機の脱水機能は浴衣を傷めてしまう恐れがあるので、できるだけ使わない方が良いでしょう。

しかし、色落ちがある浴衣に関しては、できるだけ水分を飛ばしてから干した方が色移りの心配がなくなるので、1分から1分半程度脱水にかけてあげると良いでしょう。

手で洗う場合

手で洗う場合も浴衣は畳んでから洗います。

畳んだ浴衣を洗剤の入った洗濯用の桶に入れ、1分ほど押し洗いを行います。

次にすすぎを行うので、桶の中身を水に替えます。水の中で押し洗いを2回繰り返し、しっかり洗剤を落とします。

すすぎが終わった浴衣はバスタオル2枚で挟み、しっかり水切り(脱水)を行います。この時、上手に水切りができないなと感じる場合は、洗濯機の脱水機能に1分ほどかけて脱水しましょう。

干し方と注意点

着物用ハンガーがあれば、袖から衿まで一直線に干せるので、シワが伸びやすく乾きも早くなります。専用ハンガーが無い場合は、細めの竿を袖口に通して簡易ハンガー代わりにし、S字フックで物干しに吊るしましょう。

干し方と注意点

他にも洋装ハンガーを使って干すことも可能です。この時、袖が重ならないよう工夫が必要になります。

干す場所はできるだけ高い場所で、浴衣の裾が引きずらないところが望ましいです。
手でパンパンと生地を伸ばしながら形を整え、シワを取り、半日陰の風通しの良いところで干しましょう。
風がない日は扇風機を使って乾かすのもおすすめです。

浴衣を長持ちさせる手入れのコツ

浴衣を長く着られるかどうかは、脱いだ後の一手間があるかないかで変わってきます。脱いだら脱ぎっぱなしというのをやめ、正しい手入れを行い、浴衣を長持ちさせましょう。

1.着た後はすぐに陰干し

浴衣のみならず着物もそうなのですが、脱いだ後はすぐに着物専用のハンガーや洋服用のハンガーに掛け、湿気取りとシワ取りを行います。こうすることで、頻繁な洗濯をせずに済むので、生地傷みが軽減されます。
また、脱いでハンガーに掛けることで、気付かなかったシミや汚れを発見することにも繋がり、浴衣の手入れがきちんとできるようにもなります。

ハンガーを掛ける場所は室内の日が届かない場所を選んで陰干ししてください。着物や浴衣は太陽の光で焼けやすいので、布に日が当たらないよう十分注意しましょう。

2.アイロンがけのタイミングと注意点

浴衣を干し、完璧に乾いた状態になったと確認出来たら、次にアイロンがけを行います。

アイロンがけのタイミングと注意点

アイロンをかける際は、蒸気を出さずにドライアイロンを用いるのが良いです。
蒸気アイロンに当ててしまうと、乾いていたはずの生地がまた湿り、色移りの可能性が出てきてしまうからです。また、蒸気に当てることでテカリが出てしまうこともあるので気を付けましょう。

3.シーズンオフの保管方法

シーズン中はハンガーに掛けて保管しておくのも良いでしょう。しかし、夏を過ぎ、来年の夏までもう出番はないということであれば、しっかり本畳みにたたんで、湿気の少ない場所に収納します。

ホコリなどが付着しないよう、布などで軽く覆いを掛けておくと安心です。
浴衣は収納したら収納しっぱなしにならないよう、年に2回ぐらいは風通しをしてあげましょう。この時、カビが生えていないか、虫食いはないかもチェックしておくと安心です。

クリーニングに出すメリット

自宅でも浴衣は洗えるけれど、クリーニングに出すとどんなメリットがあるのでしょうか。

パリッとした仕上がり

クリーニングで浴衣を洗ってもらう場合、必ずのりを用いて仕上げてもらえるので、買いたてのようなパリッと感をもって仕上がります。
家でのり使うというのはなかなか難しいので、パリッとした状態を求めるのであれば、クリーニングに出すことをおすすめします。

ガンコな汚れも完璧に落としてもらえる

自分では落としきれないような汚れ、何年前からあったかも分からないようなシミ、ガンコな汚れは、プロの手によって完璧に落としてもらうことができます。
クリーニングのプロが担当してくれるので、薬品による失敗や生地の破損などといったこともありません。安心してどんな汚れも任せることができるというのが、クリーニングに出すメリットと言えるのではないでしょうか。

レンタル浴衣の場合のお手入れは?返却前に気を付けたいこと

自分の浴衣ではなく、浴衣をレンタルする場合、返却前にきちんと染み抜きなどをすべきか気になるところでしょう。万が一汚してしまった場合の対処方法についても解説していきます。

基本はクリーニング不要

レンタル浴衣のクリーニングは基本的には不要です。
雨による汚れ、ホコリなどの汚れ、食べこぼし汚れ、皮脂による汚れなどは、通常の汚れとして対処されるため、クリーニング代を請求されることもありません。

しかし、明らかに着物にダメージを与えているような汚れに関しては別途クリーニング代を請求されることもあるので注意したいところです。

汚してしまった時の連絡マナー

汚れは早めの対応が肝心です。浴衣に大きな汚れやシミがついた場合は、すぐにレンタル店へ連絡し、対処法を確認しましょう。

木綿浴衣や化繊の浴衣は、絹の浴衣よりも扱いやすいというのは事実ですが、だからといって汚しても良いものになるわけではありません。
故意にではなくても汚してしまった時は、すぐに謝罪と相談を行う「借り手のマナー」は大切にしていきたいところですね。

心配な場合は保証サービスに加入

レンタル着物店の中には、万が一の大きな汚れや破損に対して、安心パックや着物保障といった保証サービスを用意しているところもあります。
このサービスに事前に加入することで、万が一損害賠償金が発生する事態に陥っても、費用負担が軽減されます。気になる方は店舗に問い合わせてみると良いでしょう。

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ここまで浴衣の洗い方や干し方、保管方法などについて詳しく解説してきましたが、そうは言っても干す場所が無い、畳んで保管しておくスペースが無いという方いらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方におすすめなのがレンタル浴衣です。

モダン和装レンタル 晴衣(はれころも)とは

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レンタル着物店が数多くある中で、ひときわ異彩を放っているのが、「モダン和装レンタル 晴衣(はれころも)」です。
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晴衣の魅力

和と洋が美しく、ダイナミックに混ざったような着物や浴衣が楽しめるのは晴衣の大きな魅力。
人とは違う浴衣を借りたいという方、自分の世界観を和装で表現したいという方に大変おすすめです。

晴衣の魅力 コーデの一例。作家着物(浴衣)はもちろん、ハンドメイドの帽子など、数多くのアイテムを取り揃えております。

晴衣ではセルフアレンジを推奨しており、独自のスタイリングをとことん追求できるというのが、晴衣の特徴と言えます。
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これで浴衣の洗濯も保管も完璧!

浴衣を自分で、自宅で洗濯する方法について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

浴衣を自宅で洗濯する方法は、浴衣を袖だたみにして、洗濯ネットに入れるというところから始まります。そして、洗濯機に中性洗剤と共に入れ、ソフトに洗います。
脱水はかけても1分程度にとどめ、できるだけ浴衣に負担を掛けないようにするのがポイントでした。

浴衣を自分で洗う際に、色落ちがもっとも心配な部分だと思います。本記事でもご紹介した色落ちチェックの仕方を参考に、洗濯する前に色落ち度合をしっかり把握しましょう。正しい色落ち確認方法、洗濯方法を知っていれば、色落ちも怖くありませんね

ぜひ、自宅で浴衣洗いに挑戦してみて下さい。

交通

■西武新宿線「本川越駅」を利用の方、東武バス5分、「一番街」にて下車、または徒歩16分。

■東武東上線・JR「川越駅」を利用の方、東武バス7分、「一番街」にて下車すぐ。

※尚、江戸の日は、蔵の街通りが所定の時間「車両通行止め」となります。

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